母の入院・・その10
いったい、
先生に何を聞かされるのだろうと、
ドキドキしながら、
ナースステーションを訪ねると、
若い、循環器科のT先生が
待っていてくださいました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
先生は、
私たちに椅子を勧めてくださりながら
こうおっしゃったのです・・・・・・
「お母様は、心不全を起こしておられます」
「え????
心不全????」
一瞬、なんの話かと・・・・
ピンと来ませんでした・・・・・
「あのーー気管支炎じゃないんですか?
肺炎とかじゃ?」
「違います・・・肺炎ではありません」
「肺に水がたまっていて、心不全を
起こされているのです。
たぶん、以前から、ずっと、心臓が弱って
おられたのだと思いますが・・・・」
えーーーーーーーーーーー
そうだったの?---------
それじゃ、あのーーーーーーーーー
買い物に行けなかったのもーーーーーー
咳が出ていたのもーーーーーーー
みんな、心臓が弱っていたせいだったのーーーー
本当に、驚きました・・・・・・・
なんと言っていいのか
暫く、言葉も出ない・・・・
そんな感じの時間でした。
高齢になって、
母の心臓は、弱ってしまったのです。
それで、歩くのもしんどかったのです。
心臓の働きが弱くなって
肺に酸素を送り込めなくなって
苦しくて、咳が出ていたのです。
そんなこととは知らずに
単に、腰のせい、風邪のせいだとばかり
思いこんでいた、私は
とんでもない思いこみを
していたことになります。
お医者さんの、診断で驚くのは
毎度のことだけど・・・・
今回ばかりは、
本当に、どう言葉に表せばいいのか
書きようがありません。
だって
だって
だって
心不全といえば・・・・
それこそ、命に関わる重大な
恐ろしい、疾病ですもの・・・・・
人間が死ぬとき、
大体の人の最期の病名は
「心不全」と、書いてあるじゃないですか・・・・
母の命は、もう・・・・
風前の灯火・・ってことじゃないですか・・・・
「あんなに元気だったのに・・・・
医者知らずなくらい、元気だったんですよ母は!!」
と、思わず先生に向かって
私は叫んでいました。
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