2つの出来事・・・その7
さて、
どうやら、心配だった娘の様態も
お医者様に任せたら、
一安心・・・というわけで
次に心に引っかかるのは・・・・・・・
そう・・・・・もう一つの懸案事項・・・・
自分の体のことだった。
そういやあ、お医者様に宣告されたんだった・・・・
帯状疱疹・・だったよねえ。
「安静に休養だったなあ・・・」と
先生の言葉を想い出したんですが、
そんなこと言ったってね、
無理というものよね。
何せ、娘が入院だものね。
一日中車で走り回り、
帰ってくれば、お友達のことやら
母のこと、猫のこと・・・
休んでいることなんて出来るわけがないじゃん。
その夜、全部が終わって
シャワーを浴びながら
(私だけ温泉禁止だったの・・・ガッカリ)
しみじみ自分の体を見てみれば・・・・
あれ?れ?・・・・・
薬飲んだよね。ちゃんと貰った薬
飲んだのに・・・・・
見れば、右半身に集中していた
発疹と、腫れは、左半身にも
しっかり出始めていた。
左手の平の下に、ちょこっと見えていた
赤い発疹は、もうすっかり膨れて
大きな赤い模様になっているではありませんか。
この薬、効いてない・・・・・
・・・・・・・・・・・
薬局の人だって、よく効く薬だっていってたのに・・・
心の隅っこの方に、ちょこっと、そう
ほんのちょこっとだけ、不安の芽が芽生えてきたのは
たぶん、このときだったと思います。
「まあ、今日一日しか、まだ飲んでないものね、薬。
明日になれば、もうちょっとよくなるわよね」
と、自分に言い聞かせてみたのは
ちっともかゆみが止まらないせいか、
あるいは、どんどん広がっていく発疹のせいか
自分でもよく分かりませんでした。
明けて、翌日は26日の日曜日、
お友達が帰った後、
母と二人、病院に娘の様子を見に行けば
娘は、すっかり元気を取り戻し
「もう、ひどい咳はでなくなったよ」と
嬉しそうに話してくれました。
早い対応がよかったんだ・・・と
病院に感謝して、帰途についたのですが
この頃から、私の体は、
また一つの変化を見せ始めていました。
発疹が顔にもでてきたのです・・・・・
最初は、左の口元
そして、次は、右の頬
おでこ・・・・目の上・・・・・
どんどん、広がっていく発疹・・・・
夕方の頃には、頭の中にも
赤い膨れが見え始めておりました。
どうして、薬効かないんだろう?
ちゃんと飲んでるのに?
またしても持ち上がる、小さい不安・・・・
ひょっとして、ひどくなってるんじゃないかしら?
ちょっと、無理しすぎたかなあ?
休まなくちゃダメよね・・・・
などと、悶々と考えていた26日の夜
母が急に東京に帰ると言い出したのでした。
きっかけは、些細な親子げんか・・・・
今考えても、あほらしい、本当につまらない
喧嘩が発端だったとおもいます。
確か、ラジオの付け方が分からない、とか、
まあそんな、話すのもばからしい事件だったと思う。
だけど、いつの間にか
話がどんどん、大きくなって
たどり着いたのは、
「自分が役立たずだから帰る!」という
結論だったように思う。
母は86才
少々物忘れがひどくなっていますが、
とっても元気・・・・・
ただ、足腰が悪くて、歩くのがちょっと
大変なんですが、年の割には本当に
しっかりしている人です。
ただ、働き者の母としては、
自分がだんだん人様のお役に立たなく
なっている・・・・というか
お荷物になってきていると言うことが、
自分で許せない、そんな人間なんですね。
よく言えば自立心旺盛
悪く言えば、プライドが高すぎる・・・・
(ごめんなさい・・・ちょっと言い過ぎかな?)
そんな人なんです。
ですから、今回の件でも
自分が孫の役に立っていないと言うことが
とってもつらかったらしい・・・・・
してやりたくても、足腰が悪く
面倒を見に行けないというのが
自分できっと、悲しかったんだろうと思います。
とにかく、急に、
「私帰るわ・・・」といいだした。
「ここにいても、邪魔なだけで
役に立たないから・・・」と。
普段ならね、私も余裕があるので
ちゃんと、なだめられたと思うんです。
母がいてくれなくちゃ、寂しいし
猫だって悲しがるんですからね。
だけど、このときばかりは
私の方に余裕がなかった・・・・・
娘の入院、自分体の不調・・・・
押し寄せてくる不安・・などなど
ゆっくり、考えてみれば
分かったはずなんですけどね、母の悲しさを。
だけど、ダメだったんです。このときは・・・・
つい、売り言葉に買い言葉
「もう、知らないわよ、勝手に帰れば!」
全くねえ・・・人間って
本当にしょうがない生き物だと思いますね。
ちょっと休憩
続きは、その8へ
« 2つの出来事・・・その6 | トップページ | 2つの出来事・・・その8 »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 久しぶりの投稿です。(2021.03.27)
- 明けまして、おめでとうございます(2013.01.02)
- 遅ればせながら、日食のお話(2012.05.23)
- あきらめた訳じゃない?・・・・だけど・・・(2012.05.17)
- お久しぶりです(2012.01.03)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント